真夜中に生まれる

夜風にあたっていましたら
こどもがぼくをみているのです
笑って手を振ると飛んできて
ベランダの柵に腰掛けた
こんばんは


二人で星をみていましたら
こどもがちいさくうたいました
メロディーだけのなつかしい
知らない日を思いだすような
よるのうた


とうめいでささやきみたいな
あのこいまでもぼくに住まうよ
あの夜を思い出すとちゃんと
あのこのかたちがよみがえる
ありがとう