2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧

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女の子の速度 光を簡単に追い越す 飛びまわる星の粒 集めて指先を飾って 笑っている 君が好きだ 手を伸ばしても捕まえられない 届かない 君の気まぐれでもいいから 抱きしめさせて

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話を聞いてたらあの子は泣いてしまった。 押し込んでた悲しさで泣いてしまったみたい。 マツカラの塗られていない黒い細い 睫毛の先からこぼれる涙を 真珠に変えてあげたら あの子は自分で気がついて泣き止んだ。 全てが成長の糧になり悲しいことは何もない…

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秋の初めの夜だった。 ぼくたちは散歩していた。 虫が静かに鳴いて風が心地よい。 あ!流れ星!!!!を!!!! ぼくは流れ星をキャッチした! はじめてだったので驚いた。 おちてきてしまったらしい。 流れ星は小さくて、冷たくて、炭火の残りのようにゆら…

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永遠ばかり探してるよ

加速する波

宇宙を抱きしめたら震えていたよ。 私も震えた!宇宙はいまも膨張していたよ。 私の心も膨張した!相乗し合い、加速する波!

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咲きほこる悲しみを うつくしいという少女は ふんわりそっと口づけた 細めた目を閉じながら ひかりが露にとまるように やわらかなまぶしさで 悲しみをやさしさに変えた

煙草

鼻筋の通った横顔、の唇、吐きだされる煙、のかたち。白さうすまってゆく、きみの呼吸。 その流れを目で すらり指の先、の先にともる、赤の点、の揺らめき。縮まってゆく距離、きみの身体。 その流れをめで

わたしたちのピクルス

すごくすごく眠たくて帰って、浸水するように眠った。起きたら酸っぱいものが食べたくて、ピクルスを食べようと冷蔵庫、あけて瓶を取り出す。けれど、瓶がなかなかあかない。きっと酢が冷える前にふたを閉めたせいだ。ああ目の前にあるのに! 目の前の瓶の中…

髪を切った日。

今日髪を切りにいったよ。先輩がお気に入りの美容室だって聴いて場所を調べたら、以前から通る度にいいなぁと思っていたあの素敵な建物でした。嬉しい。午前中に予約の電話を入れる。これぐらいがいいなぁと思っていた時間をあちらから提案されて風をつかん…