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永遠ばかり探してるよ


永遠ばかり探している
普通の大人はいう
「そんなもの食べられやしないよ」


普通の大人はこどもの話を聞いちゃいなかった
僕らを操ろうとしていた
いうことを聴かないこどもは「悪い」と教育し罰した


そうやって、ぼくたちは心を閉ざしていった
「大人に本当の希望をいうことほど馬鹿げた行為などない」
というのがぼくらの常識だった


大人しいこどもが大量に育った
そうゆう土壌だったから僕らからみたら自然なことだった
「土にふさわしいく種は育つ」


運の良い多くのこどもたちは互いの気持ちを分け合った
また別の運の良いこどもはこどもを理解する大人に出会った
ただ、一部運の悪いこどもはそのどちらにも出会えなかった


ある日、運の悪い仲間の1人が国中に報道された
彼は大人を殺したのだ
ぼくたちにはその意味がよくわかった


報道はこう伝える
「彼には精神の異常があった」
「何が原因だったのか未だ謎のままだ」


ぼくたちは閉口している
だが、もうすぐぼくらもあの時のおとなと同じ歳になる
ぼくたちが世界を塗り替えていけるはず


食べていくことも大切
けれども、それ以上に大切なことがあるはず
僕は未だに永遠を探している
(そんな仲間がまだいるかい?ピピ)