伝え通じるということ

僕はスリランカに住んでいる。
34歳で仕事はインフラ系。
会社の転勤でここに住みはじめて3年目だ。


もう日本に帰りたい。
奥さんとこどもが東京に住んでいるのだ。
ここの人たちは親切で自然だって美しい。
けれど。
もう帰りたいのだ。


決して器用な方ではないけれど
ときどき奥さんに手紙を書いている。
メールもおくれるけれども、
手紙の方が何か、伝わるような気がしているのだ。
ここからの切手代だって安い物だし。
たった50円程度で日本へ届くのだ。


筆無精な奥さんからもときどき手紙が届く。
それを受け取ったとき、
開いたとき、読んだとき、それぞれが嬉しいと感じるから
僕は手紙を書いている。


彼女はどう思っているかわからないけれどね。


好きなひとに思いをぶつけるって結構勇気の居ることだ。
夫婦だって、違うそれぞれの人間だし
意見が違うことだってある。
それでも僕は思いをぶつける。
ぶつかることがあったとしても、それを乗り越えて
それを受け入れあえる関係でありたいと思っている。
努力は必要だけれど、
求めあうばかりではなくて、
お互いに助け合って生きていけたらと思っている。


来年には違う転勤先に移る予定だ。
きっと日本に帰れるだろう。