2011-07-28 32 話 夜空を見上げながらふと、思い出した。 幼い頃、夏休みに祖母の家に遊びにいった時のこと。 祖母は祖父がなくなってからも家を離れずに 庭の手入れやお料理をしながら1人で暮していた。 繊細で優しく、強い人で どんな質問にも答えてくれた。 死んだらどうなるの? 星に帰るんだよ おばあちゃんも? そうだよ 遠い? そうだね、目をつぶってごらん。わたしのことが思い出せるかい? うん! 遠いかい? ちかい!! そうかい 目を開くと、細めた目でわたしをみていた。 きっと今も、見守ってくれているんだね。