2010-01-01から1年間の記事一覧

あたたかい冬を望んでいる。

心細さがこみ上げてきました。急に寒くなったせいです。気温に驚いて体が縮こまったのでしょう。不思議なことに、体に任せると、温かいときは安心し、寒くなると不安になります。 こんな時は、おうちにかえったら温かいスープがいい。ネコを抱くのでもいいし…

20101024

1人の人がギャラリーの奥の部屋に入って来た。丁度、私が本を買っておつりをもらうタイミングだった。その人はボブで真っすぐな黒い髪の女のひとだった。私は目を奪われた。静けさをまとっている、なんて美しいひとなんだろう。色白で、背筋がピンとした彼…

作り話

リバイバル上映を見に来るのは映画好きの人たちが多い。この時代、古い映画が流行るなんてことは、そうない。にも関わらず、良い映画は繰り返して上映される機会を得る。見にきてくださる人がいるのは本当にありがたいことです。そんな人たちは、ある意味で…

20101022

二泊三日ほどで仲間たちと山に登る。山に登るというが、まるで冒険だった。すごく長いので端折るけれど、印象に残った箇所をここに記す。穴に仲間が落ちて、それは垂直に伸びるマンホールのような穴だった。走ってよると中には水が溜まっていてその水は地面…

地下通路

2011年には札幌ー大通駅間の地下通路が完成します。 一緒の街に住むと言うことだけで、 同じ変化に接してくらしている街の人たち。

遊びませう

人と一緒に楽しめるツールには魅力を感じる。 一緒に楽しむということだけを抜き出したら、 それは純粋な「遊び」な気がする。 私は遊びに魅力を感じていたみたいだ。 人と一緒にというだけで、何が起きるかわからない、それが遊び。

夢日記

映画のように鮮やかで、滑らかな映像の夢だった。場所は屋内で時間は夜だったけれども、青と緑が白い背景に映えて綺麗だった。たとえば、夜の営業が終わった学食のようにひろい食堂で、バイトの中国人の女学生がプラスチックの食器を洗っているシーン。白い…

no title

こどもが笑ったので 森の木々がゆれたみたい ちいさな若葉を 雫が滑り降りた たくさん笑ったので 天の川がゆれたみたい こぼれた星水が 街を輝かせた

紅茶ねずみ

長老はとても大きなホーローのカップを使っています。どうして?とききましたら、もし紅茶がカップからあふれると街が大洪水になるからね、ちいさなカップは危ないだろう?と長老はやさしくこたえました。それでも、まちがって溢れさせてしまうことがあるの…

昔のお墓と太陽と月

札幌散歩だよ

札幌で馬車をいつもひっぱっている馬です。 灰に白の模様が雪花みたいです。 この馬いつも休んでる時は舌が出ています。 馬も大変なのよ。 くすり屋さん。 横の格子窓。いい色よ。 古ビル、落書き、非常階段。 自転車好き。 ビルの地下の入り口覗き込む。 何…

炎は魔力を持っている 飼いならされた火は魔力を失う 本来の炎は魔力を持っている 失った力は取り戻すことが出来る

街を見てまわった日

人には慣れ親しんだ 記憶を愛する性質があるらしい 人々が生活する街と こえてゆく季節 また日が短くなってきたよ 首都より緯度が高いこの街は 夏は日がながく 冬は日がとても短いのです 私はふと 私の街の様子を あなたに届けたいなぁと思う 同時に あなた…

鏡池

鏡の池のおもて 柔らかくゆらり 波ともなく 揺れておりましたのどけき秋

願い

理想を求めて 右手で振り上げる 握ったニードルで 目の前 不和の石を削れば 一方では平穏の空を砕いた 壊すことでは 作られないの 夢みることで 滅んでゆくから つよく願うエネルギーが必要よ 解放してプリズムに光り集めて しあわせを求めて 壊すことでは築…

伝え通じるということ

僕はスリランカに住んでいる。 34歳で仕事はインフラ系。 会社の転勤でここに住みはじめて3年目だ。 もう日本に帰りたい。 奥さんとこどもが東京に住んでいるのだ。 ここの人たちは親切で自然だって美しい。 けれど。 もう帰りたいのだ。 決して器用な方で…

今日は曇りだよ

湿った冷たい空気 気持よいです 肌もキュッとしてる 寒いくらい 温かさを求めたい その感覚が心地よいです

ここにはないものをいま食べてる

記憶の中の ガラスの器の中のグラタン ヤケドしちゃうよ ふうふうしなさい 昨日の夜の焼カレー 地元じゃうまいと評判だって 焦げたチーズの香り 僕は胸が狭くなった

どろり

かみつくの 受け止めて 無抵抗の 歯形から こぼれる 闇の滴るの みた

おうごんのきせつ

なぜなの? 秋の入り口は苦しくて 考えるよ 秋の意味 高い雲 涼しい風 短くなりゆく陽の長さ 乾いた草の香 つぎの始まりはいまの終わり 痺れる声の蝉も 美しい羽の蝶も 朝ひらく朝顔も みんなどこ? 姿は見えなくて まぶしい季節に 生を使い切った 君たちを…

桔梗駅

この駅で毎朝汽車を待ってたんだよ 道南の人はJRのことを汽車と呼びます そして市電が電車 札幌に住みだして 使わない語彙に愛着を その語彙のない生活に寂しさを 感じることがあります (少しだけ、ね。)

振返ったら もういなくて 本当だったったのか 証明なんて なにもないのです 印象だけが 不気味にもはっきり残っていて 夢だったのか 月は見ていたのだろうか

先にたたず

想像力を欠いた人間は 恐ろしいことを平気でしてきた遠くの街に対しても 大切な人に対しても 明日の自分に対しても

一瞬の無言

ゴマンといるさ、と君はいった。 そして別の話に移っていった。 ぼくはゴマンと居る中の1人に価値を感じていた。

ちをめぐるぼうけん

満ちて電流が突き示せば 柔らかい風で削りだせ 鋭い重さで解き放て 変化するものを 浸食されない硬度 永遠の石に変えろ 産み落としたら そのままに去れ 説明なんていらない 理由なんて知らない 繋がりは別の層で邂逅してる 体を引き連れて次へゆらゆら

古いお家の壁

しろい壁とくろい窓枠 (世界との関係が不思議で仕方ない。 何故惹かれるの。 魅惑するものとの関係はなに。 そんなふうにして街を見渡すと 繋がりは未確定で根拠は見えない角度に隠されてる。 世界は世界を定義しない。)

共有と輪

明日帰ってくるよ カメラが修理から! ほんとうに嬉しいです 「あ!」と思った景色を捕えて 記録してもちかえり 手渡すことができるのですから カメラのいなかった間 何度、切ない思いで見送ったシーン 「共有したい」という思いから カメラを手にしたのかと…

わきみず

しあわせはほとんど透明で 気泡がふくらんでいくよう 形がないから誰にも盗まれない しあわせはほとんど透明で 光の粒が弾ける朝のよう 特別じゃないのに特別 人から取り上げること 人より特別になることそんなことはできません うそっぱちはいりません いず…

ほしまつり

遥はアルビレオが好きなの!といった 私はエイチカイが好き!といった お互いの星をみあって それでもやっぱりうなるのです どちらもとてもきれいだから どっちの方がきれいとか いちばんはどっちだとか そうゆうことを争わずに 互いの好きなものの素敵さを…